1.取材日 2006年7月7日(金)
2.取材機種 木質バイオマス・ガス化発電装置 1号機・2号機
/島根電工株式会社製作
3.取材目的 小林式木炭ガス発生機と木質バイオマス発電装置の構造比較
4.お話を伺った人 島根電工株式会社雲南営業所 開発事業部 部長 水引朋之氏
地球温暖化防止のため、いまエコエネルギーが注目されています。エコエネルギーのひとつとして現在も研究開発が続いている木質バイオマス装置は、昭和初期からある木炭ガス発生機と、仕組みはほぼ同じですが、今回取材させていただいた、島根電工株式会社製作の木質バイオマス発電装置は、独自の開発改良が加えられて、より良質のガスを噴出していました。
(写真下:木質バイオマス・ガス化発電装置1号機(手前)と2号機(後ろ)・・・1号機の右上のパイプからガスが出ています。)

島根電工株式会社木質バイオマス発電装置の開発責任者の水引朋之氏が、開発の際、まず参考にしたのが、昔の木炭ガス自動車だったそうです。
戦争中は、燃料不足のガソリン車に代わって、地元のボンネットバスや三輪自動車は、小林式木炭ガス発生機を搭載して、走っていました。このように太平洋戦争前~戦中にかけて、国内の石油不足を補うべく開発され、広く一般に多用された木炭ガス発生機。
いま、再びエコエネルギーとして、採算があうよう実用化に向けて、研究されています。
「わたしも、かつて父が開発した、現存する「小林式木炭ガス発生機」を、再び正常に作動させてみたい。最新型の木質バイオマス装置に何かヒントになるものがあるのでは。」と思ったことがきっかけで、今回のインタビューを申込みをしました。
島根電工(株)の木質バイオマス発電装置は、ヤンマーディーゼルのガソリンエンジンに、ガソリンの代わりにガスと空気と混ぜて燃料として動かして、発電していました。
(写真下:木質バイオマス装置からヤンマーディーゼルエンジンに接続して発電します)

このエンジンでライトの電気がつくのを見て、私は思わず、
「いま、わたしたちが復元修理中の小林式発動機12馬力があるんです。復元できたら、発動機をこのエンジンに取り替えて、駆動させてみましょうよ!発電はできませんが、発動機が動きます!」と提案。
なんと、水引氏も快く引き受けてくださいました!
今回のインタビューでは、木質バイオマス発電の現状を知ることができたうえ、素晴らしい最新の機種に触れることができて、大変充実したものになりました。
島根電工(株)水引さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。