カテゴリ:【連載7】ホイールマグネトー( 1 )


  【KOBAS「コイル巻線機」特集】

            ~“特殊”回転マグネトー修理編 Part.3~

        ~トキワ発動機縦型 ホイールマグネトーコイルを巻く~


 当工房では、2008年12月に完成したKOBASオリジナル「コイル巻線機」を利用して、これまでに、当工房ミニチュア石油発動機KOBAS用コイル(連載1)のほか、年代物・実機の石油発動機の『回転マグネトー』(連載2)、『箱型マグネトー』 (連載3)、『特殊な回転マグネトー(澤藤BS-1)』(連載4)、『特殊な回転マグネトーPart.2(「澤藤マグネトーLS-B-1型)』(連載6)の修理方法をご紹介してまりました。
 今回は『特殊な回転マグネトーPart.3』としまして、「トキワ発動機縦型」の「ホイールマグネトー」修理について、ご紹介いたします。

 

 今回は、トキワ発動機(大阪)縦型のマグネトー修理をご紹介します。
 このマグネトーはホイールマグネトー式で特殊な形をしています。
 この様な特殊マグネトーも、KOBASオリジナルコイル巻線機を使って修理が可能です。
(写真下:トキワ発動機(大阪)縦型。)
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 まず、ホイールマグネトーを分解し、古いコイルを取り除きます。
 下の写真のように、角のような形状をした大変珍しいコイルタイプです。
 鉄心は口形で、長さは20㎝です。
(写真下:ホイールマグネトーの分解内部。写真右下の普通の回転マグネトーのコイルと比較すると、形状の違いがよくわかる。)
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一次線巻き
 KOBASオリジナルコイル巻線機で通常使用している、鉄心をセットしている場所では、このような大きな鉄心は収まりませんので、ホイールマグネトー専用の鉄心用チャックを用意しました。
 コイル巻線機本体に外付けにセットすれば、この様な特殊な鉄心も、問題なくコイルを巻くことができます。
(写真下:ホイールマグネトー専用の鉄心用チャックを使用して、一次線を巻き始めたところ。) 
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二次線巻き
 通常のコイルより鉄心が長い分、多くのコイル線を巻き込みます。
(写真下:コイルに二次線を巻いているところ。)
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含侵の準備
(写真下:巻き終わったコイルが浸る大きさの容器に、溶剤を入れて含侵の準備。)
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真空容器にて含侵
 こちらも、通常のガラス製真空容器には入りませんので、大きめのステンレス製の真空容器を用意して含浸します。
(写真下:含侵中のステンレス製真空容器。)
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 含浸後は乾燥させ、再びマグネトーに組立てなおして、修理完了です。
 こちらのホイールマグネトーは、修理依頼のお品ですが、可動試験(点火確認)をして、お客様にお届けしましたら、大変喜ばれました。

 他にもマグネトーや発動機の修理に関するお問い合わせ、ご依頼は、当工房エンジニア森下泰伸(直通メール)まで。
 お気軽にどうぞ! 
by kobas2006 | 2010-09-28 12:59 | 【連載7】ホイールマグネトー

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