カテゴリ:【連載1】KOBASコイル巻線機( 5 )


      【祝!完成 KOBAS製「コイル巻き線機」特集 その⑤】
            ~石油発動機・KOBASマグネトー用~  


~点火試験編~
  前回のブログ、『その④コイル含侵・乾燥・通電確認』まで終えたコイルは、当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS』1/4スケール用点火装置に取り付ける前に、点火試験を行い、良好な火花が出ることを確認します。
 プラグから出る火花は、青白く長いものと、炎が大きく短いものがありますが、後者の方が良好で、マグネトーも長持ちします。
 
(写真下:コイル含侵・乾燥・通電確認まで行ったコイルを、当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS』1/4スケール用点火装置に接続して、火花試験の準備を行う。)

d0079522_17595371.jpg


 ミニチュア石油発動機KOBAS用プラグは、とても小さいため、周囲の明かりを消して、火花試験を行いました。
 (写真下:【点火試験1回目】暗闇で火花の確認。)
d0079522_1815542.jpg

 
(写真下:【点火試験1回目】画像処理で明るさの調整。)

d0079522_183113.jpg

 
(写真下:【点火試験2回目】同じ火花が確実に出ることを確認。以後、何度点火しても、良好な火花が出る。)

d0079522_1875636.jpg

 
(写真下:【点火試験2回目】画像処理で明るさの調整。)

d0079522_1884575.jpg


 こうして完成したコイルを、当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS』1/4スケールの箱型マグネトーに収めて、試運転しました。
 自社製オリジナルコイルでの駆動は、大変好調でした。
(写真下:完成したコイルを、ミニチュア石油発動機KOBAS用の箱型マグネトーに収めたところ。)
d0079522_18124038.jpg


 今回で、ミニチュア石油発動機KOBAS1/4スケール用のコイル巻きについて、連載は終了です!

 コイル巻きやマグネトーの修理についての質問は、ご遠慮なく、下記までお問い合わせくださいね。
    ◎お問い合わせ◎ 
     担当:森下泰伸まで メールまたは、携帯090-4975-2362へ。



 また、次回からは、年代モノ・実機の石油発動機の回転マグネトー用、箱型マグネトー用のコイル巻きについて、順次連載して参ります。
 引き続きまして、お楽しみに~!!
by kobas2006 | 2009-01-14 18:30 | 【連載1】KOBASコイル巻線機
             ★発動機運転会参加のお知らせ★ 

     日時: 2009年1月18日(日) ※雨天の場合中止

    場所: 骨董『大正庵』(岡山県和気郡和気町原43)


 現在、連載中のKOBASオリジナルコイルを装備しました、
当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS』1/4スケールを試運転します。 
 興味のある方は、ぜひお越しください! お待ちしています~!
 
    ◎お問い合わせ◎ 
     担当:森下泰伸まで メールまたは、携帯090-4975-2362へ。




      【祝!完成 KOBAS製「コイル巻き線機」特集 その④】
            ~石油発動機・KOBASマグネトー用~  


~コイル含浸編~
 前回のブログ、『その③二次コイル』を巻き終えた後、チャックから取り外して通電の確認をします。
 通電の確認は一次コイルと二次コイルの半田処理後にも行いました。
 コイルの含侵には蝋・ワニス・樹脂を使用し、真空引きで行います。
 当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS』1/4スケールにはワニスを使用します。
 
(写真下:巻き終わったコイルを、絶縁テープで処理する。)

d0079522_10313455.jpg

 
(写真下:コイルの通電をテスターで確認後、真空含浸で処理するため、耐熱用ガラス瓶に入れ、ワニスを注ぐ。)

d0079522_10332927.jpg

 
(写真下:次に、真空専用容器に入れて、真空ポンプで真空含侵を開始する。空気を抜きはじめた直後の様子。)

d0079522_12471116.jpg

 
(写真下:処理開始約10秒後で、ワニス内に気泡がたくさん発生。)

d0079522_10372191.jpg

 
(写真下2枚:含浸約一時間後の状態。気泡の発生は徐々に少なくなっていき、含侵約二時間以内で、発生は止まる。)

d0079522_10392260.jpg

d0079522_10392533.jpg

 (写真下:含浸約10時間後。気泡は、まったく発生していない。)
d0079522_10435229.jpg


~コイル乾燥~
 (写真下:乾燥器内のコイル。含侵装置から取り出したコイルを、乾燥器で5時間温風乾燥する。)
d0079522_10471177.jpg

~コイル通電確認~
 (写真下:絶縁テープを巻き、テスターで通電を確認。2次線の抵抗値は、7で、通電合格!)
d0079522_10501754.jpg


 つづきは、次回「その⑤コイルの火花実験とKOBAS点火装置の紹介」をお楽しみに~!!
by kobas2006 | 2009-01-13 11:15 | 【連載1】KOBASコイル巻線機

      【祝!完成 KOBAS製「コイル巻き線機」特集 その③】
            ~石油発動機・KOBASマグネトー用~  


(前回からのつづき。)
 
(写真下:一次コイル線四段目の巻き始め。一段コイル線を巻くごとに、「ニスを塗り、絶縁紙を巻き、次段のコイルを巻く」、という作業を繰り返します。)

d0079522_1751799.jpg

  ミニチュア石油発動機『KOBAS1/4スケール』の場合、 一次コイル線は「四段」まで巻きます。 
 (参考までに、実機の石油発動機に取り付けられる回転マグネトー用では、一次コイル線が「四段巻き」や「五段巻き」のものもありますが、コイル線の太さと巻数により、着火時の火花が強くなり過ぎて、マグネトーのポイントが焼けてしまうことがありますので、注意が必要です。)
 
(写真下:コイル線を一段巻き終わる毎に、切り替えレバーで、反転させる。)

d0079522_18113359.jpg


 ここで、ミニチュア石油発動機『KOBAS1/4スケール』用コイルの二次線用テンションを詳しくご説明致します。
 
(写真下:二次コイル線用テンション。
KOBASオリジナル「コイル巻き機」は、卓上型のコンパクト仕様で、コイル線を巻いてあるリールを横にし、小型ベアリング入りのシャフトへ通して、軽く回るように設計されている。
後ろ側に回るリールは、フリー回転しないように、レバーで制御。)

d0079522_18181321.jpg

 
(写真下:二次コイル線がリールから上方に上がり、ぶら下がりテンションを通した後、再度下方にテンションを通過させ、コイル軸に行く仕組み。)

d0079522_18373069.jpg

 
(写真下:上記拡大写真。)

d0079522_18382694.jpg

 
(写真下:コイル線送り用のローラには、3ミリのベアリングが付いており、送りは大変スムーズ。)

d0079522_1840065.jpg


 いよいよ、二次コイル線を巻き始めます。
 
(写真下:KOBASオリジナル「コイル巻き線機」の歯車を、ミニチュア石油発動機『KOBAS1/4スケール』二次コイル線用(0.05㎜)に切り替える。幅寄せは、自動切換え。)

d0079522_18453561.jpg

 
(写真下:一次コイル線と二次コイル線を半田メッキで処理後、ニスを塗り、絶縁紙を巻き、二次コイル線を巻き始める。)

d0079522_1848192.jpg

 
(写真下:二次コイル線の巻きはじめ。)

d0079522_1849246.jpg

 
(写真下:二次コイル線を10段巻いたところ。二次線は、両端に少し空きを残して巻く。テンションが良く利いて、二次線は切れることなく順調に巻き上げられる。)

d0079522_18533267.jpg

 
(写真下:完成したコイル。ミニチュア石油発動機『KOBAS1/4スケール』用コイルは、二次コイル線の目安が、「14000段」巻き。所要時間は、コイル一列を巻くのに約1分10~20秒、絶縁紙を巻きつけるのに約1分10~20秒ほど。)

d0079522_18593453.jpg


 つづきは、次回「その④コイル含侵編」をお楽しみに~!
by kobas2006 | 2009-01-06 19:22 | 【連載1】KOBASコイル巻線機

      【祝!完成 KOBAS製「コイル巻き線機」特集 その②】
            ~石油発動機・KOBASマグネトー用~  


 2008年12月に完成したKOBASオリジナル「コイル巻き線機」は、当工房エンジニア森下泰伸氏(NPO発動機遺産保存研究会所属)を中心に、2008年3月頃から、古い足ふみミシンを利用する形で設計をはじめ、10月に機械加工、11月に組み立てまで仕上がり、操作性の良い、優れた装置となりました。

 森下氏は、KOBASミニチュア石油発動機開発当初から、点火装置となる箱型マグネトーの小型化に苦心、また実機の石油発動機をレストアする際、長年の放置で劣化した箱型マグネトーでは満足な点火がえられないという現状を前に、新しい独自の「コイル巻き線機」の必要性を、切に感じられました。

 そのため、昨年より、地元で、昭和初期からコイルの巻き換え等を稼業とされていた方に、技術を教わってこられました。
 その方は、かつて、『ワイコーマグネトー』や『澤藤マグネトー』の修理やコイルの巻き換え等をされたご経験があり、彼独特の巻き上げ処理は、当時非常に調子良く作動したとのこと。ご所有の古い「手動式コイル巻線機」は、大変興味深く、参考になったそうです。

 KOBASオリジナル「コイル巻き線機」は、小型モーターで駆動。(補助的に手動巻きも可能。)
 最大のポイントは、極細のコイル線(一次線・線径0.5~0.8ミリ、二次線・線径0.05ミリ)に対して、精密な幅送りを行い、チャクに水平固定された鉄心に、コイル線を直角に巻き込むこと。
 巻き始めはゆっくりと、三巻き目位から徐々にスピードアップするよう、回転速度が自由に変えられる工夫がしてあります。
 
(写真下:コイル一段目の巻き終わり。ニスを塗り、絶縁紙を巻き、二段目に入る。鉄心軸の手前、案内ローラーが自動幅送り装置。線径の小さいコイル巻きを行うため、40W豆球を照明に付けてある。)
d0079522_1215720.jpg

 
(写真下:コイル二段目が巻き終わったところ。)

d0079522_123493.jpg


 つづきは、次回「その③」をお楽しみに~!
by kobas2006 | 2008-12-27 12:42 | 【連載1】KOBASコイル巻線機

        【祝!完成】
       KOBASオリジナル『コイル巻き線機』がついに完成!!
           ~石油発動機・KOBASマグネトー用~ 



 当工房ミニチュア石油発動機『KOBAS12馬力1/4スケール』駆動型全商品対象
 点火装置用専用コイル巻き線機が、ついに喜びの完成です!

(写真下:KOBASオリジナル「コイル巻き線機」全体姿。)
d0079522_9565083.jpg

 このKOBASオリジナル「コイル巻き線機」は、当工房エンジニア森下泰伸氏を中心に、2008年3月頃から、古い足ふみミシンを利用する形で設計をはじめ、10月に機械加工、11月に組み立てまで仕上がり、操作性の良い、ちょうど良い高さの装置となりました。
 テスト巻きを経て、ついに完全なコイル製品となり、新規受注分から、ミニチュア石油発動機『KOBAS12馬力1/4スケール』駆動型全商品の箱型マゴネトーに搭載される予定です!
 しかも、コイルの鉄心用アダプターを取りかえることにより、レトロな実機の石油発動機のレストア用に、回転マグネトーや箱型マグネトーのコイルも製作できる優れものです!!


 では、完成したKOBAS製「コイル巻き線機」の各機構を、余すところなくご紹介しましょう!


          【KOBAS製「コイル巻き線機」特集 その①】  
 
(写真下:KOBASモデルエンジニアリング製の証し、「コイル巻き線機」のプレート。)

d0079522_10462361.jpg

(写真下:『KOBAS12馬力1/4スケール』駆動型の箱型マグネトー用コイル鉄心とフィーバー(フランジ)。)
d0079522_10503432.jpg

(写真下:『KOBAS12馬力1/4スケール』駆動型の箱型マグネトー用コイル鉄心にフィーバー(フランジ)を付けたところ。)
d0079522_1052015.jpg

(写真下:『KOBAS12馬力1/4スケール』用の一次線コイル線径0.5ミリ。)
d0079522_10545838.jpg

(写真下:コイル台にセットする。コイルの一次線として、ミニチュアKOBAS用は線径0.5ミリを使用することで、小型化が可能に。参考までに、実機のレストア用の回転マグネトーには通常線径0.8ミリが使用される。)
d0079522_1133079.jpg

(写真下:「コイル巻き線機」のチャックに、ミニチュアKOBAS用コイル鉄心を取り付け、両端を固定するため、触れなく回転可能。)
d0079522_1172237.jpg

(写真下:ミニチュアKOBAS用コイルの巻きはじめ。)
d0079522_10444184.jpg

(写真下:小型モーターにて駆動させ、複数のベルトで低速回転させている。カウンターは、コイル1回転で「1」をカウントする。)
d0079522_11193126.jpg

(写真下:小型のギアを組み、コイル軸の回転に合わせて歯車が幅寄りする。コイルの一次線と二次線の線径を変えるため、線径に合わせてギアは切り替え可能。)
d0079522_11312465.jpg

(写真下:コイルを一段巻き終わると、反転して二段目を巻き始める際に使用する、切り替えレバー。)
d0079522_11245537.jpg

(写真下:ミニチュア石油発動機KOBAS用鉄心にコイルを一段巻き終わったところ。巻き時間は約1分。)
d0079522_11333092.jpg


 つづきは、次回「その②」をお楽しみに~。
by kobas2006 | 2008-12-25 11:52 | 【連載1】KOBASコイル巻線機

小林喜久子【コバスモデルエンジニアリング代表】元発動機専門メーカーの女性直系子孫が石油発動機エンジン模型を製造販売


by kobas2006