2009年 01月 22日
【特集】回転マグネトーを修理します!その①~KOBASオリジナル 『コイル巻き線機』を利用~
【 KOBAS「コイル巻線機」特集 ~回転マグネトー修理編~】
~年代物石油発動機・回転マグネトー用コイルを巻く~
その①
全国の発動機愛好家の方々、NPO法人発動機遺産保存研究会の皆様の手によって、現在も、スクラップ寸前の年代物・実機の石油発動機が、何台も、発見・修理・保存されています。
本当に、すばらしいことです。
錆だらけのボディが磨かれ、丹念にオーバーホールされた石油発動機は、燻し銀のように美しく、最後に、良好に修理された『箱型マグネトー』、『回転マグネトー』によって、エンジンの始動が成り、ついに蘇ります。
今回、当工房では、2008年12月に完成したKOBASオリジナル「コイル巻線機」を利用して、それら年代物石油発動機の『箱型マグネトー』、『回転マグネトー』の修理を行いました。
まず、『回転マグネトー』の修理について、ご紹介いたしましょう。
(写真下:KOBASオリジナル「コイル巻線機」。この巻線機は、当工房ミニチュア石油発動機KOBAS用コイルのほか、回転マグネトー用・箱型マグネトー用コイル巻きに利用することが可能。)

(写真下:今回修理する、古い「国産電機(株)製回転マグネトーK型」。昭和20年代以降、低速用石油発動機へ広汎に使用された、回転マグネトー。)

(写真下:「国産電機(株)製回転マグネトーK型」内部の古いコイルを分解した模様。写真中央の古い鉄心を使い、新しいコイルを巻き直す。)

(写真下:KOBAS「コイル巻線機」のチャクに回転マグネトーの鉄心を挟み、50㎜の幅に絶縁テープを巻く。写真は、25㎜幅の絶縁テープを使用。)

(写真下:回転マグネトー用コイル一次線・径0.8ミリの巻き始め。KOBAS「コイル巻線機」の幅送は非常に正確で、密巻きが可能。)

(写真下:回転マグネトーの鉄心に、一次線の1段目を巻き終わったところ。ワニスを塗り、絶縁紙を巻き、さらにコイルを巻く。こうして一次線は4段巻く。)

つづきは、次回「その②」をお楽しみに~。