船舶用焼玉エンジン復元の紹介 2
焼玉式エンジン復元整備、引き続き9月の整備始めます。
(写真下:エンジンの台が出来上がり取り付けする。上下の鉄板21ミリ、リブ16ミリで作り上げる。)

(写真下:両サイドの台下にエンジンからの油落ちの油受け台も作る。台は厚い鉄板でしっかりしている。この台はホークリフトで持ち上げられるように、横側四ヶ所にフックかけの穴を開けてユニックでも吊込みが出来るようにした。)

(写真下:焼玉のヘットと上ノズル受け台とジャケット部にガスケットの欠品があり新品に作り替えて取り付ける。)

(写真下:ヨークロッカアームのベッカー付け根に過去溶接痕があり位置ずれがあるためヨークを作り替える。ブッシュは無給油用を使用する。)

(写真下:ヨークロッカアームを焼玉式エンジン本体に取り付ける。)

(写真下:エンジン本体の冷却用ポンプのメンテナンスをする。クラックなど致命傷はないようである。水漏れがあるのでポンプパッキンを少し締め付ける。)

(写真下:ポンプ本体に取り付ける。)

(写真下:エァーダンパーの上側のピストンに給油口のニップル銅パイプ作り替えた。)

(写真下:ピストンにオイル給油口の下エァーダンパーのレバーを作り替えた。)

(写真下:ピストン等各軸に給油する給油器の挿入銅パイプから少し油漏れがあり、給油器をばらして各パイプのハンダ付け直しとパイプ交換などのため取り外した。)
(写真下:取り外した注油器の送油装置中心部はギァーでゆっくり回転して各部に一個ずつ銅管から送油する。取り付けのニップルに油漏れがあり二個取り替える。)

(写真下:ニップルは取り替えてハンダ付け直しする。)

(写真下:手動で各部に給油できているか確認する。油漏れがあれば直しながら給油テストする。)

(写真下2枚:冷却水の配管ができて各ジョイントとパイプ類の水漏れを確認する。冷却水を循環するために、ディゼルエンジンでベルトを介して、焼玉エンジン本体のホイールを回し、冷却水を循環し水漏れを確認する。何ヶ所か水漏れを確認する。ヘットノズル口からマフラー側のパイプの付け根の水漏れを直し、マフラー側上部の出口のニップルを直す。)


(写真下:冷却水の点検が終り、燃料タンクがまだ出来ていないので、仮のタンクに重油を入れて燃料噴射を確認する。燃料パイプのニップルからの燃料漏れが、なかなか止まらない。燃料ノズルの噴射状況の確認はしたが、噴射があまりよくない。ディゼルエンジンの噴射状況ではだめである。焼玉エンジンには八の字型に焼玉に噴射するように燃料系を点検する必要がある。焼玉エンジンを滑らかに回るようにする。燃料噴射状況で音も変わるから燃料ポンプの状況に左右される。)

(写真下:とりあえず、冷却水を止めて焼玉をバーナで焼いてみる。焼き時間約5分予熱した。)

(写真下:ディゼルエンジンを始動して、とも回しして燃料を送ると掛かり3度ほど短い時間回してみる。冷却水を回さずにかかるかどうかのテスト回しを行う。)

(写真下2枚:回した後に燃料系統をバラして再度点検整備し直すことにした。
プランジャーポンプの付け根に少しの燃料漏れがあり、パイプのニップルを作り直した。噴射状況が良くないのでプランジャポンプのメンテナンスする。)


(写真下:ニップルは2個作り直した。噴射のテストを何度か繰り返し、最初よりはかなり良くなった。ディゼルエンジンの噴射状況とは違い、少し弱い感じの噴射状況だ。ただ最初の噴射状況では八の字型に焼玉にあたるような噴射状況でないといけない。中心に噴射また水鉄砲式な噴射では、最初の起動は掛かりにくく、掛かっても回転が高回転になりやすい。焼玉式エンジンを船に載せている状態では負荷が掛かり、最初の回しはじめの噴射状況は、八の字型に焼玉に噴射して、船が前進する状況になっている時期には、噴射はノズルのハンドルを少し開く方向に緩める。そうすると噴射が八の字型から中心に集中するようになる。少し多くの燃料が噴射するようになり、エンジンの回転が高出力になる。ただ、船から陸に揚げて単体で回す状況では負荷が掛からなく、高回転を押さえなければならない。低回転で回すには、ノズルのメンテナンスと噴射ポンプを八の字型に噴射するように整備し直しておくと良い。)