2014年 09月 05日
【レストア特集】ストロング発動機(昭和9年製)の修理編⑪
~ストロング発動機の修理⑪~
前回⑩につづき、年代物発動機『ストロング4馬力(520回転/昭和9年製)』の修理模⑪をご紹介します。
(写真下:アマチューアと磁石の鉄心の接地面にわずかな段差があるので、平らになるように磨いておく。そうすると、磁気の伝わりが良くなる。わずかでも隙間があると、磁気が半減して火花が弱くなるため注意。)
(写真下:ポイントパーツなども磨き、油類は完全に除去する。)
(写真下:乾燥器から取りだしたコイルは表面処理する。熱いので常温になってから組み立てる。
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コイルは軸回しながら巻き込みますが、巻き方向を間違っては正常な火花が出ません。
あまりきつく巻きすぎると寿命が短くなるため要注意。
また、安定した巻き線を行うことが重要です。 髪の毛よりも細い線ですが、ボビン巻きの重い電線に、シャフトとうして巻き込んだ線をほどくようにして、切れないように、一定の力で引っ張るようにコイルに巻き込んで行くことがポイントです。
なお、巻き線機はコイルが一回転に巻き込む線の直径を幅寄せする装置が必要です。高速で巻き込むので途中乱巻きにならないように注意しましょう。コイルが固定しているマグネトーや、コイルが回転している物はコイルを鉄心に巻き込みますが、修理するものは鉄心に多少錆びがあることが多く、鉄心は磁気が残らない材質でなくては使用出来ません。
次回もストロング発動機の修理⑫に続きます。