【特集】スピー発動機マグネトーの修理①~KOBASオリジナル 『コイル巻線機』~

 9月に入り、少しは涼しくなるかと思えば、まだまだ暑い日が続いております。
 それに、大きなノロノロ台風の影響で、各地で大きな被害が出ました。

 広島の方は大丈夫でしたが、みなさまの地域ではいかがでしたでしょうか、心からお見舞い申し上げます。
 台風一過、「収穫の秋、祭りの秋、発動機運転会の秋」はもうすぐそこですので、みなさん、力を合わせてがんばりましょう!
 
 そこで私のブログの方も、長い夏休みが開け、本日より新連載を開始いたしましたのでお知らせ申し上げます。(お待たせいたしました!)

 また、今後はイベント情報なども、随時ブログへアップして参りますので、みなさまのご訪問を心よりお待ちしております。

 今後とも、宜しくお願い申し上げます。

 小林喜久子



  【KOBAS「コイル巻線機」特集】

     ~スピー発動機(佐藤農具製)マグネトーの修理 ①~

 当工房では、2008年12月に完成したKOBASオリジナル「コイル巻線機」を利用して、これまでに、当工房ミニチュア石油発動機KOBAS用コイル(連載1)のほか、年代物・実機の石油発動機の『回転マグネトー』(連載2)、『箱型マグネトー』 (連載3)、『特殊な回転マグネトー(澤藤BS-1)』(連載4)、『特殊な回転マグネトーPart.2(「澤藤マグネトーLS-B-1型)』(連載6)、『特殊な回転マグネトーPart.3(トキワ発動機縦型「ホイールマグネトー」)』(連載7) 、アメリカ・フェアバンクス社製マグネトーの修理(連載8)の修理について、ご紹介して参りました。
 今回は、スピー発動機(佐藤農具製)マグネトーの修理について、ご紹介いたします。



 今回修理するのは、岡山県にあった佐藤農具製・スピー発動機2馬力半箱型マグネトー式です。
 マグネトーを取り付けるパーツ類が多く欠品している状態で、不足部品は新しく製作ながら進めていきます。
(写真下2枚:佐藤農具製・スピー発動機2馬力半箱型マグネトー式とその銘坂。)
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 箱型マグネット取り付け部品で欠品しているものは、マグネトー取り付けブラケット・進角装置・ギアーからの調整ロット・ギァーのシャフト、それにヘット周辺・バルブ用スプリングも欠品していました。
(写真下:スピー発動機2馬力半のヘットと周辺パーツ。)
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【ヘット周辺の修理】
 下の写真は、ヘットの下側を写したものです。
 黒の囲みの部分に2ヵ所、ヒビ割れがあったので、鋳物溶解で修理後、表面上修理個所が解らないように処理しました。(鋳物溶接で行わない修理)
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(写真下:ヘットの溶解を終え、充分冷ます。その後、ヘットにあるガスケットの合せ面を水平に修正する。)
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(写真下:続いて、接点に少しでも隙間があると圧縮漏れの原因になるため、ヘットのシートとバルブのすり合わせを十分行うことがポイント。)
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(写真下:ヘットにバルブを差し込んだところ。)
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(写真下:バルブスプリングはバルブの長さに合わせて製作。スプリング止め金具も旋盤にて製作。止め金具の差し込みピンは硬い材質を使用。)
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 その②につづきます~。
by kobas2006 | 2011-09-09 10:01 | 【連載9】スピー発動機修理編

小林喜久子【コバスモデルエンジニアリング代表】元発動機専門メーカーの女性直系子孫が石油発動機エンジン模型を製造販売 


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