2010年 01月 20日
愛媛県立今治工業高等学校へ技術サポート 第3回出張授業②(高校生ものづくり人材育成推進事業)2009.12.28.
「高校生ものづくり人材育成推進事業」へ技術サポート
~愛媛県立今治工業高等学校~
第3回出張授業 その②
~発動機の構造とその働きについて詳しく見てみよう~
『平成20年~22年度、文部科学省・経済産業省共同事業「高校生ものづくり人材育成推進事業」』の指定校である、愛媛県立今治工業高等学校(愛媛県今治市河南町)機械科より、技術サポートのご依頼を受け、当工房エンジニア森下泰伸氏が、年代物の石油発動機と、当工房オリジナル模型『KOBAS12馬力』1/4スケール完成品と組立キットを携えて、出向。そして、このたびは、年代物石油発動機の実機を使用して実習する運びとなりました。
前回、2009年12月28日第3回目出張授業その①の続きをご報告いたします。
実習機となった石油発動機「クボタAHC」(昭和20年代製造)のマフラー、ヘッドを外して、本体を3ブロックに分けた後、生徒さんは2グループ分かれて作業を進めます。
(写真下2 枚:分解したヘット・キャプをさらに細かく分解し、周辺をていねいに掃除している模様。)
(写真下:こちらのグループは、本体の分解に取り組む。プーリ抜きを使用して、両ホイールをクランクシャフトから抜いている模様。)
(写真下:引き抜いたクランクシャフトをていねいに掃除する。)
(写真下2 枚:本体のガバナーカバーを外し、続いてガバナーを外して本体の外に出し、洗ってきれいにする。)
(写真下:2グループの生徒さんたちが分解し、掃除し、仕上げた部品。写真左側から、マフラー、ヘット、キャプ、中ほどがピストン。ガバナー、キャプの吸い込み口、ロッカアーム、本体の一部は分解していないが、そのほか、クランクカバー、両ホイール、ギァーなど含めて、テーブルに置いたパーツは全部で174点。)
どれも煤などで黒くなっていましたが、生徒さん達が、丁寧に、時間をかけて掃除したおかげで、見違えるほどきれいになりました。
森下氏の目視では、極端な摩耗もなかったそうです。
これで、今回の授業は終了~。
今後は、何点かのパーツを鋳物で作り、それを生徒さんたちが工作機械で加工し、石油発動機を組み立てた後、始動させる計画です。
みなさん、お疲れ様でした!
写真からも伝わってくるように、本当に真面目で、りっぱな生徒さんたちだと思います!
みなさんの成長をとても楽しみに、大いに期待しております。
これからも、引き続き頑張って下さいね。