【特集】ロットメタルを修理します!その②

          【 特集 ロットメタルを修理します!】
           その② ヤンマーディーゼル「HF-6」26馬力


 当工房では、オリジナルミニチュア石油発動機KOBASのほか、年代物・実機の石油発動機の部品修理等を行っております。
 ブログでは、これまでに『マグネトー』の修理について、連載して参りました。
 発動機が運転中、もっとも摩耗しやすい部品のひとつ『ロットメタル』の修理を、「その①」に引き続きまして、ご紹介いたします。


メタル修理 手順⑤ 磨り合わせ
(写真下3枚: ロットに付けたメタルを、長時間かけて、少しずつ磨り合わせを行っている模様。)
【特集】ロットメタルを修理します!その②_d0079522_9275168.jpg

【特集】ロットメタルを修理します!その②_d0079522_928985.jpg

【特集】ロットメタルを修理します!その②_d0079522_9302872.jpg

 この磨り合わせ作業は非常に大切です。
 クランクシャフトに取りつけた状態で、100%ガタがないようにする必要があります。
 ここにガタがあった場合、駆動の際、非常に危険です。
 4サイクル機関の吸入・圧縮・爆発の工程において、負荷は後側にかかりますが、ここに不具合があると、クランクを止めるロットにある、ポートナットのネジを噴きぬいて、後ろ側に飛んでしまう危険があります。
 実際昔は、こういったことが間々あったようです。
 発動機愛好家の皆様、十分ご注意ください。

メタル修理 手順⑥ 完成
(写真下2枚:調整模様。一度メタルをセッティングして、試運転させ直ぐ止める。ロットメタルをはずして、調整確認後、再び組みつける。こうして完成。)
【特集】ロットメタルを修理します!その②_d0079522_9401658.jpg

【特集】ロットメタルを修理します!その②_d0079522_9402896.jpg

 いい感じですね。

 つづきは、その③をお楽しみに~。
by kobas2006 | 2009-12-17 09:51 | ●【連載5】ロットメタル修理編

小林喜久子【コバスモデルエンジニアリング代表】元発動機専門メーカーの女性直系子孫が石油発動機エンジン模型を製造販売 


by kobas2006