2009年 12月 17日
【特集】ロットメタルを修理します!その②
その② ヤンマーディーゼル「HF-6」26馬力
当工房では、オリジナルミニチュア石油発動機KOBASのほか、年代物・実機の石油発動機の部品修理等を行っております。
ブログでは、これまでに『マグネトー』の修理について、連載して参りました。
発動機が運転中、もっとも摩耗しやすい部品のひとつ『ロットメタル』の修理を、「その①」に引き続きまして、ご紹介いたします。
メタル修理 手順⑤ 磨り合わせ
(写真下3枚: ロットに付けたメタルを、長時間かけて、少しずつ磨り合わせを行っている模様。)



この磨り合わせ作業は非常に大切です。
クランクシャフトに取りつけた状態で、100%ガタがないようにする必要があります。
ここにガタがあった場合、駆動の際、非常に危険です。
4サイクル機関の吸入・圧縮・爆発の工程において、負荷は後側にかかりますが、ここに不具合があると、クランクを止めるロットにある、ポートナットのネジを噴きぬいて、後ろ側に飛んでしまう危険があります。
実際昔は、こういったことが間々あったようです。
発動機愛好家の皆様、十分ご注意ください。
メタル修理 手順⑥ 完成
(写真下2枚:調整模様。一度メタルをセッティングして、試運転させ直ぐ止める。ロットメタルをはずして、調整確認後、再び組みつける。こうして完成。)


いい感じですね。
つづきは、その③をお楽しみに~。