石油発動機の修理と旧車バイクのコイル巻替え修理 『小林発動機模型工房ブログ』 :【連載7】ホイールマグネトー
2010-09-29T06:17:22+09:00
kobas2006
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Excite Blog
【特集】トキワ発動機縦型ホイールマグネトの修理~KOBASオリジナル 『コイル巻線機』~
http://kobas.exblog.jp/11993427/
2010-09-28T12:59:00+09:00
2010-09-29T06:17:22+09:00
2010-09-28T12:59:24+09:00
kobas2006
●【連載7】ホイールマグネトー
【KOBAS「コイル巻線機」特集】
~“特殊”回転マグネトー修理編 Part.3~
~トキワ発動機縦型 ホイールマグネトーコイルを巻く~
当工房では、2008年12月に完成したKOBASオリジナル「コイル巻線機」を利用して、これまでに、当工房ミニチュア石油発動機KOBAS用コイル(連載1)のほか、年代物・実機の石油発動機の『回転マグネトー』(連載2)、『箱型マグネトー』 (連載3)、『特殊な回転マグネトー(澤藤BS-1)』(連載4)、『特殊な回転マグネトーPart.2(「澤藤マグネトーLS-B-1型)』(連載6)の修理方法をご紹介してまりました。
今回は『特殊な回転マグネトーPart.3』としまして、「トキワ発動機縦型」の「ホイールマグネトー」修理について、ご紹介いたします。
今回は、トキワ発動機(大阪)縦型のマグネトー修理をご紹介します。
このマグネトーはホイールマグネトー式で特殊な形をしています。
この様な特殊マグネトーも、KOBASオリジナルコイル巻線機を使って修理が可能です。
(写真下:トキワ発動機(大阪)縦型。)
まず、ホイールマグネトーを分解し、古いコイルを取り除きます。
下の写真のように、角のような形状をした大変珍しいコイルタイプです。
鉄心は口形で、長さは20㎝です。
(写真下:ホイールマグネトーの分解内部。写真右下の普通の回転マグネトーのコイルと比較すると、形状の違いがよくわかる。)
一次線巻き
KOBASオリジナルコイル巻線機で通常使用している、鉄心をセットしている場所では、このような大きな鉄心は収まりませんので、ホイールマグネトー専用の鉄心用チャックを用意しました。
コイル巻線機本体に外付けにセットすれば、この様な特殊な鉄心も、問題なくコイルを巻くことができます。
(写真下:ホイールマグネトー専用の鉄心用チャックを使用して、一次線を巻き始めたところ。)
二次線巻き
通常のコイルより鉄心が長い分、多くのコイル線を巻き込みます。
(写真下:コイルに二次線を巻いているところ。)
含侵の準備
(写真下:巻き終わったコイルが浸る大きさの容器に、溶剤を入れて含侵の準備。)
真空容器にて含侵
こちらも、通常のガラス製真空容器には入りませんので、大きめのステンレス製の真空容器を用意して含浸します。
(写真下:含侵中のステンレス製真空容器。)
含浸後は乾燥させ、再びマグネトーに組立てなおして、修理完了です。
こちらのホイールマグネトーは、修理依頼のお品ですが、可動試験(点火確認)をして、お客様にお届けしましたら、大変喜ばれました。
他にもマグネトーや発動機の修理に関するお問い合わせ、ご依頼は、当工房エンジニア森下泰伸(直通メール)まで。
お気軽にどうぞ!
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